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昌徳宮は1405年、第3代国王太宗(テジョン)によって建てられた朝鮮王朝の離宮。正宮であった景福宮同様、1592年に文禄の役の際に焼失してしまうが、景福宮が1867年になるまで再建されなかったのに対して、昌徳宮は1610年に再建され、以来約260年間朝鮮王朝の正宮として利用された。もともと離宮として建てられたため、王族がくつろげることが意識され、広大な敷地を利用した庭園もある。政務の効率を意識した景福宮との対比がおもしろい。
王妃の寝所、生活の場として使われた建物。1917年に焼失したため、景福宮から建物が移築された。
昌徳宮の正門である、木造2階建ての立派な門。1412年に建てられ、現存するものは1609年に再建されたもの。
青い瓦がひときわ印象的。正殿である仁政殿の東に位置しており、国王が高官たちと論じたり、政務を執り行う便殿として利用された。
王族の憩いの場であった宮殿の北側に広がる庭園。自然の地形をできるだけ生かしたなかに、建物が効果的に配置されており、韓国式庭園の最高傑作ともいわれる。
王の日常生活の場であるほか、政務が行われることもあった。大造殿同様火災で焼失したため、景福宮から建物が移築された。中の一部は西洋風の装飾がされている。
国王の即位式や臣下の礼、外国使節との接見といった重要な公式行事が行われた昌徳宮の正殿。現在見られるものは、1803年の純祖治世期に再建されたもの。宮殿前の広場は正九品、正八品など、臣
下の階級を示す品階の刻まれた品階石が置かれている。公式行事の際には、広場の東に文官、西に武官がそれぞれの品階に応じて整列した。
昌徳宮では春と秋に月光紀行として、夜の特別観覧ツアーが行われる。ライトアップされた建物が見られるだけでなく、伝統音楽の演奏や伝統舞踊なども披露されるなど、非常に見応えがある。料金は W3万(予約必須)。