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ニューヨークのセントラル・パークに負けずおとらず有名な公園、といえばやはりハイド・パーク。この公園、面積は140万㎡、日比谷公園のざっと9倍だ。もともとはウェストミンスター修道院の領地だった。1851年には第1回万国博覧会の会場となり、ロンドンの歴史とのかかわりも深い。
ウエスト・エンドの繁華街の端に当たるマーブル・アーチ(Marble Arch)をかなめとして、南西に向かって扇を広げたような形で横たわる。その扇の端に細長い人工湖サーペンタイン(The Serpentine)があって、ここではボート遊びが楽しめる(イースター〜10月)。ちなみに、泳ぐのはかまわないが「洗濯をしてはいけない」という規則がある。
すぐ北を走るベイズウォーター・ロード(Bayswater Rd.)は繁華街オックスフォード・ストリートへと続き、南側はイギリス一いちの高級デパートハロッズのあるナイツブリッジ。どこに行くにも便利な場所に位置する公園だ。また、公園のすぐ東側の通りパーク・レーン(Park Lane)には高級ホテルが並んでいる。
日曜の昼下がりはハイド・パークへ行くっきゃない! それはロンドン名物、スピーカーズ・コーナー(Speaker's Corner)が見物できるからなのだ。スピーカーズ・コーナーという場所の名前からも想像できるように、この一角は昔から素しろうと人弁士が集まってきて、それぞれ熱弁を振るう場所として知られている。
いろいろな主義主張の人たちが出てくるから、そのにぎやかなこと。英語はわからなくても、「言論の自由」の神髄に触れられることうけあいだ。事実ここでは、女王の悪口以外は何を言ってもよいことになっている。ときおり、弁士と聴衆が論争というほどではないが、何やら言い合っているのを見かけるが、そうかと思えば、どう聞いても「漫談」としか思えない演説をやるヤツもいて、あたりは爆笑のうず、なんていう光景も。意見が違う者同士が衝突しないのだろうかと思うが、こぜり合いがあった程度で、ケンカはめったに起きないらしい。
このスピーカーズ・コーナーへ行くのに地下鉄Hyde Park Cornerが最寄り駅と思うのはマチガイ。ハイド・パーク・コーナーとスピーカーズ・コーナーはまったく何のつながりもないアカの他人。Marble Arch駅から地下道を抜けるのがベスト。
インストラクターが付いているから初心者でも大丈夫。要予約。グル−プ、個人レッスンなど各種あり。所要約1時間〜。体重制限80kgまで。場所はホテルRoyal Lancaster の北側。
ロンドンの夏の風物詩であるプロムス Promsはロイヤル・アルバート・ホールで開催されるクラシック音楽の祭典だ。
2000 年に入って、ロイヤル・アルバート・ホールのみならず、ハイド・パークやカドガン・ホールなどに、会場も拡大。テーマに沿ったプログラムやファミリー向けの企画のほか、音楽のみならずトークショーなどもある。プロムス最終日はハイド・パークでもスクリーン中継があり、観客も大合唱して盛り上がるという。もしこの時期にロンドンにいるのなら、トライしてみたいプログラムのひとつだ。
ゆったり腰掛けられそうな、布張りの椅子が3 〜10 月の10:00 〜18:00(夏期〜20:00)のみ、公園に置かれている。1脚1時間£4.00。座ってしばらくすると、管理人が集金に来るシステムになっている。オンライン予約も可能。