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ケアンズから車で南へ30 分ほどの、ディーラルDeeral 沖合に浮かぶ4 つの島々がフランクランド諸島。1 日に訪問できる人数制限がある諸島で、クルーズで訪れるのは、北から2 番目に位置する中心の島ノーマンビー島Normanby Is.。
ケアンズのマーリンワーフ発着でないこともあり、ディーラルからのクルーズも他のクルーズとは違った魅力がある。最初は両岸を熱帯雨林の森とマングローブ林に覆われたマルグレイブ川Mulgrave River のリバークルーズ。30 分ほどのクルーズ途中で、運がよければイリエワニも見ることができる。海に出ると前方にフランクランド諸島が姿を現す。目的地ノーマンビー島までさらに30 分ほどだ。
ノーマンビー島は1 周歩いて30 分ほどの無人島。島での過ごし方は基本的に自由。クルーズにはボートスノーケルツアーや半潜水艦乗船、アイランドウオーク、ランチが含まれているので、それらの催行時間をチェックしておくのを忘れずに(もちろん参加せずにのんびり過ごすのもいい)。 フランクランド諸島はもともとオーストラリア大陸と陸続きだった場所で、ノーマンビー島の周囲に広がる珊瑚礁はフリンジングリーフ(裾礁)だ。しかもケアンズ周辺のフリンジングリーフとしては、最も美しいといわれているほど。ビーチからの浅瀬のスノーケリングで、珊瑚礁の合間にニモ( カクレクマノミ)はもちろん、ウミガメに遭遇することも珍しくない。ボートスノーケリングツアーに参加すれば貴重なキャベツサンゴやテーブルサンゴ、エダサンゴの群生地帯で数多くの魚を見ることができる。5 ~ 7 月にはときおりマンタやジュゴンが姿を見せることもあるほどだ。
また12 〜2 月は島がウミガメの産卵場所にもなる。この時期にアイランドウオークをするとウミガメの産卵跡も見学できる。アイランドウオークではほかにも潮が引いたあとの浅瀬でクモガイやナマコに触ってみたり、まれに潮だまりに取り残されたウミガメを見つけたり……思いのほか楽しい体験ができるのだ。