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シドニーの夏と切っても切り離せないのがビーチ。シティからバスでほんの20 〜30 分の距離に、サーフィンや海水浴ができるビーチがたくさんあるのだ。シドニーハーバーの南側、南太平洋のタスマン海に面して点在するビーチは総称してサザンビーチと呼ばれ、その中心となるのがボンダイビーチだ。
ボンダイとは、先住民族アボリジニの言葉で「岩に砕け散る波」という意味をもっている。その名のとおり、青い海と白い波頭のコントラストは実に美しい。
太平洋に面した浜辺は1km近い長さをもっており、夏はもちろん、冬でも天気のよい週末には大勢の人が日光浴やピクニックを楽しんでいる。ちなみに、ボンダイビーチはオーストラリアで初めてトップレスが認められた場所でもある。また、1 年をとおしてサーファーを狂喜させるグッドウエイブが押し寄せるサーフィン天国としても有名だ。
ビーチ沿いに走るメインストリート、キャンベル・パレードCampbell Pde. は、リゾートの装いだ。通りに沿って開放的な雰囲気のレストランやカフェ、テイクアウエイ・ショップ、リゾートウエアショップなどが並んでいる。歩道も広く、歩きやすい。また週末には、繁華街の北寄りにある学校の敷地内でマーケットが開かれるので、ぜひのぞいてみよう。
なお、日差しの強さにはくれぐれも注意。オーストラリアはオゾンホールの影響を強く受けるため、日本とは比べものにならないほど紫外線が強い。日焼け止め、サングラス、帽子は必携だ。
ボンダイビーチの南に続くサザンビーチは、ボンダイビーチほどのにぎやかさはないが、ローカル度は満点。ビーチピクニックを楽しむ地元の家族連れや友人同士が多く集まる。
タマラマビーチTamarama Beach は、バスでのアクセスができず、しかも両側を岬に囲まれた小さな穴場的存在。波の引きが強いため家族連れが少なく、若者たちに人気だ。ブロンテビーチBronte Beach はバスでアクセスできるにもかかわらず、比較的すいていてのんびりしたい若者に人気。その南には、ボンダイビーチに引けを取らないほどのビーチ環境をもつクージービーチCoogee Beach がある。波は比較的穏やかで、ボンダイほど騒々しくないのもいい。ビーチの真ん前にあるクージーベイ・ホテルは、たまに有名アーティストがライブを行ったりもする。ランチにもおすすめだ。
クージーの南では、マルーブラビーチMaroubra Beach が人気で、サーファーの間ではいい波が立つと評判だ。さらに南へ下ると、ボタニー湾に面した小さな半島ラ・ペルースLaPerouse。フランスの探検家ラ・ペルースの航海記録を展示してあるラ・ペルース博物館が見どころだ。ここにはヌーディストビーチもある。ラ・ペルースとボタニー湾を挟んで対岸となる岬は、キャプテンクックが初めてオーストラリアに上陸した所。キャプテンクック上陸記念碑があり、カメイ・ボタニーベイ国立公園Kamay Botany Bay NP の一部になっている。