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ホバートから約75km の場所にあるマウントフィールド国立公園は、タスマニアで最も古い国立公園で世界自然遺産「タスマニア原生地域」の一部。タスマニア随一ともいわれるほど多様な自然を有しており、ホバート滞在中ぜひ出かけてみたい場所のひとつだ。ホバートからはレンタカー利用が便利だが、ツアーも各種出ている(→ P.428)のでアクセス面でも安心だ。 マウントフィールド国立公園の入口にあるビジターセンターには、国立公園内のウオーキングトレイルの詳細なインフォメーションやジオラマ展示のミニ博物館がある。ここで情報収集してから国立公園内散策に出かけよう。ウオーキング中にはタスマニアンパディメロンやハリモグラ、さらに川ではカモノハシなどの動物を見かけることもある。
●ビジターセンターをベースにウオーキング マウントフィールド国立公園のウオーキングベースは大きく分けて2 ヵ所。ポピュラーなのがビジターセンターをベースとした各種トレイルだ。最も人気があるのは、ビジターセンターから往復20 ~ 30 分のラッセルフォールズ・ウオークRussell Falls Walk。ユーカリの大木の森を抜けると、小さな清流が現れる。その両側には苔むした冷温帯雨林の森。清流沿いに歩き、木生シダが造り出す幻想的な回廊を抜けると、階段状になった滝ラッセルフォールズへと出る。車椅子でのアクセスも可能な、よく整備された気持ちのいいウオーキングトレイルだ。 ラッセルフォールズからビジターセンターへ戻らずに森の中へ進むとトールツリー・ウオークTall Trees Walk へいたる。マウントフィールド国立公園でも最も高木となるスワンプガム(ユーカリの一種)の森を散策できるルートで、70mを超える巨木を見上げながらの散策となり、終点はビジターセンターから車で5 分ほどのレイクドブソン・ロードLakeDobson Rd. となる(最も高い木は98m にもなるという)。ビジターセンターからラッセルフォールズ・ウオーク経由でトールツリー・ウオーク終点まで約1 時間のコースだ。健脚派には、ここから南側の冷温帯雨林内を抜け階段状の滝レディ・バロンフォールズLady Ballon Falls を見て、ビジターセンターへ戻るルート、レディ・バロンフォールズ・サーキットLady Ballon Falls Circuit もある(全長約6km で、所要1 時間45 分~ 2 時間)。
●ドブソン湖周辺のウオーキング ウオーキングのもうひとつのベースがドブソン湖LakeDobson。標高1000m を超える場所で、ビジターセンターからレイクドブソン・ロードを16km 上った所にある(車で30 分ほど)。 ここではドブソン湖とその隣にある沼イーグルターンEagle Tarn の周囲を巡る、パンダニグローブ・サーキットPandani Grove Circuit(約1.5km、所要約40 分)を歩こう。ビジターセンター周辺とは異なり、標高の高いこのあたり一帯は樹木も低くなり、世界最大のヒース植物のパンダニの群生が見られるほか、マウンテンベリー、シルバーウーリーティーツリーなど、タスマニアならではの高山植物が数多く見られる。なおこの一帯は冬季は雪も積もり、タスマニアでは数少ないスキー場の営業(不定期)も行われる。
●エイジェイピーアール/世界遺産マウントフィールド国立公園とデビルと出合う動物公園
午前中マウントフィールド国立公園でラッセルフォールズ・ウオークを散策。午後はボノロング・ワイルドライフサンクチュアリで、タスマニアンデビルやウォンバットなど動物たちと触れ合う。
●グレイライン/ラッセルフォールズ1 日観光
ダーウェント川沿いの小さな町や村を眺めながらマウントフィールド国立公園へ。国立公園内ではラッセルフォールズ・ウオークをゆっくり散策。また南半球最古のサーモン&トラウト養殖場も訪ねる。 なお同社では帰路ボノロング・ワイルドライフサンクチュアリに立ち寄るツアーも催行している。