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ハノイから南へ直線距離で約130kmの所に、ホー(胡)朝の城跡が残されている。ホー朝は、1400〜1407年のわずか7年間というベトナムの歴史のなかでは短命で消えた王朝。しかし、その間に造り上げられた石の城は当時の東南アジアでは最大規模だったと考えられている。しかも10トン、20トンもの石を積み上げての築城を、わずか数ヵ月で終えたほど建築技術が高かった。その城跡の一部がタインホア省の片田舎の水田に囲まれた、わずか1km四方の中に残されている。残念ながら四方に残された石造りの城門以外にこれといった建造物は残されていないが、城門や要所に建つ石造りやれんが造りの建築遺物は歴史的な意味合いが深く、非常に貴重な物だ。