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1864年2月から1867年3月までの約3年間を費やして造られた、第4代皇帝トゥドゥック帝の帝陵で、広々とした別荘風の落ち着いた造りが絵画的な美しさを生み出している。門を入ってすぐ右側に大きなハス池があり、池岸には釣殿と涼しさを味わうための木造の建物、スンキエム殿がある。池の西側には、池を望むように皇帝を祀った寺があるが、ここは皇帝が長期滞在用に使用した宮殿といわれている。階段を戻り、池を右に見ながら200mほど歩いた左側にある階段を上ると、皇帝の功績をたたえる石碑がある。その奥にはまたハス池があり、さらに奥に石壁に囲まれた皇帝の墓がある。しかしトゥドゥック帝はここには埋葬されておらず、ほかの多くの皇帝と同様に埋葬場所がどこかはいまだにわかっていない。