ミンマン帝陵

更新日
2023年5月10日
公開日
2023年5月10日
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1840年から3年間かけて建立されたこの陵は中国風の構成。ほかの陵と比べて最も威厳のある造りで、その調和性と手の込んだ装飾には目を見張るものがある。 正門は第2代皇帝ミンマン帝が亡くなった際に使用されただけで、現在は使用されていないため、向かって右横の左紅門、もしくは向かって左側の右紅門から中に入る。門をくぐり道なりに左へ行くと、白一色で敷き詰められた石畳の中庭に出る。ここには死者の霊魂を守るとされるゾウや馬、役人の石像が両側に立っている。そこから上に登るとミンマン帝の功績をたたえる石碑のある建物にいたる。その先の3つのアーチ型の顕徳門を過ぎると、皇帝と皇后の位牌のある建物、崇恩殿がある。さらに進み、ハス池に架けられた3本の橋を渡ると2層式の木造の明樓にいたり、三日月型のハス池に架かる橋を渡りきると、やっと墳墓に到着する。陵は日本の古墳のような小高い丘にあり、表面には草がうっそうと茂っているが、ミンマン帝はここには埋葬されておらず、埋葬場所がどこかはいまだにわかっていない。ちなみに、ミンマン帝は登用試験を採用するなど優れた皇帝で、ミンマン帝の在任期間が最もベトナムが発展した時代ともいわれている。

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