キーワードで検索
寺院を背にして左側、大運河に面している広場で、12世紀に建てられた2本の石柱が立っている。運河に向かって右側の石柱には9世紀以前のヴェネツィアの守護聖人聖テオドロス、左側の石柱の上には9世紀以降の守護聖人聖マルコの象徴、有翼の獅子の像が載っている。運河の向こうに見えるのが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と教会だ。その昔、この柱の間には絞首刑の死刑執行台が置かれていたといい、ヴェネツィア人は不吉だとして決してこの柱の間を通らなかったという言い伝えがある。この広場からドゥカーレ宮殿を眺めると、2階アーチの花部分の中央には剣を持つ女性、運河に面した1階の角の柱廊の飾り柱頭の上にはアダムとイブの像があり、興味深い。