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100 万年以上もの年月をかけて、マーチソン川が砂岩の大地を切り開いて造り上げた大渓谷、それがカルバリー国立公園だ。18 万haもの国立公園内には、約80km にも及ぶ渓谷が続く。切り立った岩肌には、4 億年の時を刻むマーブル模様の地層がむき出しになっている。 旅行者がアクセスできる場所は3 ヵ所。まず国立公園中央のZベンドZ-Bend。マーチソン川がZ字に折れ曲がって造り出した渓谷で、断崖絶壁の高さは150m にもなる。乾季は川の流れも静かで、河岸まで下りれば遊泳も可能だ(駐車場から片道500m ほどのブッシュウオーキングとなる)。国立公園北側にあるのがザ・ループThe Loop。断崖絶壁の上に約800m で一周できるウオーキングトラックがあり、カルバリー国立公園の大景観を満喫できるのだ。ザ・ループの突端には、風雨によって岩が削られ窓のようになったネイチャーズウインドーNature's Window があり、記念撮影ポイントとなっている。 国立公園南側にあるのが、ホークスヘッド&ロスグラハム・ルックアウトHawk's Head & Ross Graham Lookout。どちらも渓谷の美しさを眼下にできる展望地だ。カルバリー国立公園内はオフロードがほとんどで、しかもトレッキングは急な岩場を登ったりするので、ツアーで観光するのがおすすめだ。歩くだけでは物足りない人は、カヌーやロッククライミングなども楽しめるアドベンチャーツアーに参加しよう。なお、カルバリーの気候は、夏季には気温が40℃ほどで乾燥し風が強く、冬季は10 〜20℃で過ごしやすい。ワイルドフラワーが咲き始めるのは、7 月過ぎ頃。やはり、ベストシーズンは涼しい冬季だろう。