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デナムの東40km ほどから始まる海岸地帯は、花びらのような小さな白い貝殻が堆積してできたシェルビーチだ。その長さは110km 以上にわたる。1cm前後の二枚貝が、この場所に推積し始めたのは今から約4000 年前といわれる。高温と風の影響から海水の塩度が濃くなったにもかかわらず生きながらえ、嵐によって海岸に運ばれてきた。強風が砂などを飛ばし去り、蓄積された貝殻は石灰岩となっていったが、繰り返し雨水にさらされているうちに炭酸カルシウムが溶かされ、結晶となって沈殿した。この結晶と貝殻とで現在のビーチが形成されるようになったのだ。その長い歴史を物語るかのように、シェルビーチを埋め尽くす貝殻の深さは10m にも及ぶという。