最後の晩餐(ミラノ サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会内)

更新日
2024年1月10日
公開日
2023年12月27日
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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の向かって左側にある旧ドメニコ派修道院の食堂にある。

レオナルド・ダ・ヴィンチが、ルドヴィーコ・イル・モーロに仕える技師として、ミラノに滞在中の1495~1497年の間に描いたもの。従来のフレスコ画と異なる手法を用いたため、完成間もなくから傷み始め、ナポレオンの時代には、食堂は馬屋に使われ、1943年には戦争による爆撃も受けた。しかし、ベレンソンが「彼(ダ・ヴィンチ)の触れた物で、永遠の美に変身しなかった物はない」と言ったとおり、近年の修復作業により、明確な画像を目にすることができるようになった。

壁面の高みいっぱいに描かれたこの劇的な作品は、キリストが12人の弟子に向かって、自分を裏切る弟子の存在について語っている姿だ。銀貨30枚でキリストを売ったユダは、キリストから左に3人目の人物。手には袋を持ち、顔には光が当たらないように描かれている。巧みな空間構成、神秘的な光線、人々の控えめな表情など……彼の天才ぶりを余すことなく伝える作品となっている。
正面には、モントルファノ(1495年)のキリストの十字架刑Crocifissioneのフレスコ画が描かれている。

『最後の晩餐』予約方法

見学するには事前の予約が必要だ。予約は3か月前から可能。一回の見学時間は15分、最大人数は35人までと制限され、すぐに埋まってしまうため日程が決まったら早めに予約しよう。予約方法は以下の3通り。

【オンライン】
Web サイト cenacolovinciano.vivaticket.it から予約(最大5枚まで予約可)
切符を引き換えの際には窓口で本人確認のために身分証明書の提示が求められる。

【コールセンター】
電話番号:02-92800360(㊊~㊏8:00~18:30)へダイヤル。 (最大9枚まで予約可)
イタリア語のガイダンスに従い、番号を選択すると、数度目に係員につながる。あるいは係員(英語可)が直接応答する。係員に希望日時、人数を申し込む(クレジットカードのNo.、裏面のセキュリティコードが必要)。その際に、予約番号を告げられるので、それをメモしておこう。その後指示に従い、入館当日は予約時間の20分以上前に、S.M.d.グラツィエ教会脇の窓口(8:15~19:00)で予約番号、人数などを告げて予約料と入館料を支払い、切符を受け取ること。

【電子メール】
参加者の名前と姓を明記し、cenacologruppi@adartem.it 宛てにメールで予約(最大10枚まで予約可)

FAQ

Q
当日券の販売は?
A
見学は予約義務だが、キャンセルが出た場合は当日でも入場可。ダメもとでチャレンジする場合には早い時間に行ってみよう。

写真

  • 「汝らのひとり、我を売らん」
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