鐘楼(ヴェネツィア サン・マルコ広場内)

更新日
2023年5月31日
公開日
2023年5月31日
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サン・マルコ寺院の入口前にある高さ96.8mの鐘楼。赤いれんが色で天を突くようにそびえるシンプルなフォルムが、寺院とは対照的な美しさを示している。888~1514年の間に建てられ、昔は灯台の役目も果たしていた。しかし1902年7月4日の朝突然倒れ、1912年に元のままの姿で再建された。エレベーターで鐘のある場所まで上がれ、そこからのヴェネツィアの町とラグーナの眺望がすばらしい。360度の眺望が広がり、眼下には迫力のサン・マルコ寺院、運河の向こうには白い貴婦人のようなたたずまいのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会……。ボートが描く白い軌跡の先には緑のリド島やムラーノ島、遠くの工業地帯までが望める。カラフルな長い絵巻物のような眺望は、まさに「水の都」を作り上げた人々の情熱と歴史を眺めるかのようだ。

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