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ラスベガスの街なか、特にストリップ北からダウンタウンにかけての一帯で多く見かける“PawnShop” という看板。アメリカでは質屋をポーンショップと呼び、担保を入れて融資を受け、期限内に返済できなければ担保に入れた品は質屋で販売されてしまうシステムだ。ラスベガスでは、ギャンブルの資金を工面するために身の回りの品を質草にする人が多く、ほかの都市より多く存在している。ギャンブルの暗い影がまとわりつく質屋には正直近づきたくない、むしろ観光とは無縁の場所であるべきだが、ゴールド& シルバー・ポーンショップGold & Silver Pawn Shop は少し事情が違うようだ。 アメリカのケーブルテレビ局で放送中のリアリティ番組『ポーンスターズ Pawn Stars』の舞台が、ラスベガスに実在する質屋、ゴールド& シルバー・ポーンショップ。祖父、父、息子の3 世代で経営する質屋の日常を追った番組で、客が持ち込む品の鑑定から展開するドラマが見どころだ。欧米では、骨董品や家具をはじめとするアンティーク物が流通する文化が根付いており、彼らのもとにもお宝に値する品物が持ち込まれる。さまざまな鑑定を行うため、毎回その道のスペシャリストが登場してうんちくを語り、特殊なビジネスであるがゆえの苦悩や喜びが見え隠れする人間臭さがウケている。 店の前には長い行列ができているが、そのほとんどは店内の見物にやってくる観光客。質屋に隣接する場所にレストランなどが入店するPawnPlaza もあり、のんびり過ごせる。