アリア・リゾート＆カジノ

ダイナミックなアートにも注目
7つのタワーが林立するシティセンターの中心にそびえるのが、このアリアだ。ふたつの波を描く曲線をもつホテルタワーは、1階部分でショッピングモールのショップス・アット・クリスタルズ＆パークMGMと通路でつながっている。ストリップからかなり奥まっているので、徒歩での移動が大変であるという点だけは心しておきたい。カジノフロアとおもなレストラン、ショップは1階。一部レストランとバフェ、プール、スパは2階（プロムナードレベル）にある。約1万4000m2のカジノフロアには145台のテーブルゲーム、1940台のスロットマシンが配置されており、ゆったりとカジノが楽しめるようになっている。 あまりに人が多くて目につかないかもしれないが、建物内を落ち着いて見渡せば細部まで凝ったインテリアに気づくだろう。特にスタイリッシュなレセプションを飾るのは、ワシントンDCのベトナム戦争戦没者慰霊碑で知られるマヤ・リンの作品。DCの慰霊碑は黒の御影石でできたシンプルな碑だが、アリアのものはコロラド川を表した長さ26mのシルバーアートだ。

VIP気分が味わえるコントロールパネル
ハイグレードなゲストルームで特筆すべきは、ベッドサイドのタッチスクリーン式コントロールパネル。電動カーテンの開閉から照明、エアコン、音楽、TV、これらの目覚まし＆スリープ設定、メイドサービスまで指一本で操作できるという優れもの。例えば朝8:00にお気に入りの音楽で目覚め、遮光カーテンを開き、室温を下げ、5分後にTVからニュース番組が流れ、2時間後には部屋の掃除に来てもらう、という設定もできる。さらにスマートフォンやPCにつなぐプラグがあり、42インチTVに動画などを映すことができる。撮ったばかりの写真を大画面でチェック、などという使い方も楽しい。 バスルームで珍しいのが、日本の浴室のようにシャワースペースの奥にバスタブがあること。バスアメニティは防腐剤無添加でオーガニックだ。 VIP気分を満喫するならスカイスイートSkySuiteを提案したい。リムジンでの空港送迎、専用の玄関とエレベーター、専任のコンシェルジュサービスがあり、24時間オープンのラウンジでは、ソフトドリンクやコーヒーや紅茶、ワインなどがサービスされる。もちろん部屋も豪華なのでとても人気がある。 ディナーも奮発するなら、ニューヨーク・イタリアンの有名シェフ、マリオ・カーボーンが腕を振るうカーボーンCarbone がいい。ジュリアン・セラーノJulian Serranoも隣にあり、セレブリティシェフが勢揃いだ。

エコフレンドリーへのこだわり
アリアは、LEED（建物の環境効率の評定）でゴールド認定されている。断熱性の高い窓ガラス、ゴミの分別とリサイクル、間伐材や再生品の使用、ケミカルフリーの調度品などホテル中にこだわりが見られる。従業員のユニホームは世界初の再生ポリエステル繊維からできているし、自転車通勤の従業員は専用シャワーが使える。ストレッチリムジンも世界初の天然ガス車だというから画期的。これらの取り組みによって節約した電力は、一般家庭7700軒分に相当するそうだ。 なお、ベラッジオとパークMGMを結ぶトラム（モノレールとトラム）が、途中クリスタルズに停車する。アリアの利用者にも使いやすい。