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北イタリアの高級保養地ベラッジオをイメージ
誕生は1998 年10 月。ラスベガスを変えた男、スティーブ・ウィンの夢のホテルとして完成した。コンセプトは「エレガント」。ウィンはこれまでのラスベガスにはない高級化を、このホテルで打ち出したのだ。従来のラスベガスといえば、客にいかに長くカジノにとどまってもらうかを最重要視していたため、客室はシンプルで、設備といえばテレビや電話程度のものであった。しかし、ベラッジオの客室は、その逆。落ち着きのある優しい色彩でまとめられ、ゆったりとした造り。特にバスルームは大理石を使いゴージャス感もたっぷりだ。バスタブとシャワールームが分かれていて、アメニティもすべてベラッジオのオリジナルという凝りよう。まさに革命児であったわけだ。
カジノフロアは約9290m2!
カジノフロアはケバケバしさのないエレガントな雰囲気。15 あるテーブルゲームもテーブルごとに装飾が異なり、ディーラーのいでたちもスマートだ。スロットマシンは2400 台保有している。 ラスベガスのホテルはどこもプール自慢だが、ベラッジオはここでも「高級」にこだわっている。屋外に温水プールが5つあり、1年中オープンしている。そのプールエリアの一角に設けられたサイプレス・プレミア・ラウンジCypress Premier Lounge( 利用者は18歳以上。冬季閉鎖)は、地中海の高級リゾートをイメージしたもの。木々に囲まれたプールの中には芸術品のような噴水があって、泳ぐというよりは雰囲気を楽しみたい。専門の係員もいて、いたれり尽くせりだ。週末は満員で入場できなくなるほどの人気となる。
見どころもたくさん
ストリップ側の敷地に広がる、コモ湖を模した人工池での噴水ショーは必見。パーゴラを思わせる装飾の正面玄関を入ると、目に飛び込んでくるのが、天井の花壇に色鮮やかに咲き乱れる大輪の花たち。ご自慢のガラスの花の数は2000 にも及ぶ。この天井の花壇とロビーの奥にある植物園Conservatory & Botanical Gardens は、必ず訪れるべき所。手入れの行き届いた花や植物たちが、天井のガラス越しに注がれる太陽の光を浴びて、まるでショーのように鮮やかに共演する。広さ1300m2 の植物園を支えるのが、裏にあるグリーンハウスの専門職たち。中国の旧正月と四季に応じて年5 回の衣替えがある。季節感のあまりないラスベガスだが、ここに来ればアメリカの四季と行事を満喫できるというわけ。 温室からさらに奥に進めば、カフェやレストラン、スパなどがあり、通路沿いにはソファやテーブルが並ぶ。ここはひと休みにとっておきの場所だ。
ラスベガスをグルメな街に変えた男たち
ベラッジオが高級化とともにもたらしたのは、ラスベガスのグルメ化。全米から一流のシェフを集めたレストランの競演だ。アカデミー賞公式シェフでもあるウルフギャング・パックのスパゴ、香港からはジャスミンJasmine、ラスベガスでは数少ないミシュランの2 つ星に輝いたピカソ、同じく1つ星のマイケル・ミーナ、ピカソのシェフであるジュリアン・セラーノのカジュアルダイニング、ラゴなどのレストランがある。また、地域の契約農家から直送される季節の野菜をメニューに取り入れた創作料理のダイニング、ハーベストHarvest も好評だ。 また、ナイトシーンでは、噴水を見下ろすメイフェア・サパー・クラブThe Mayfair Supper Club( 月〜 木・日17:00 〜 22:00、金・土17:00 〜 翌0:30)がおすすめ。22:00 以降は20 歳未満が入場不可となる大人の空間で、洗練された夜を楽しもう。
噴水ショー
ベラッジオは、イタリアのコモ湖をイメージした、優美な大人のリゾート。夕方から始まる噴水ショーFountains ofBellagio は、ラスベガスを代表する無料アトラクションだ。美しいメロディとともに優雅な水のバレエを観賞しよう。 また、ベラッジオのカジノフロアに点在するアートや植物園も見逃せない。四季に応じて変化する植物園Conservatory &Botanical Gardens、ロビーの天井を覆う色彩豊かなガラス細工の花はデール・チフリー氏の作品だ。シルク・ドゥ・ソレイユの劇場横には、団員たちをモチーフにしたブロンズ像を展示するギャラリーArt of Richard MacDonald もある。