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メガリゾート全体が巨大な美術館
世界でも有数の規模と設備を誇る超メガリゾート。ベネチアン本館、ベネチアタワー、別館パラッツォを合わせると客室数はなんと7093室。水の都ベニスをテーマにした建物、贅を尽くしたインテリア、全室スイートの客室、目移りするほどたくさんある館内アトラクションとエンターテインメントと、どれを取っても超豪華で充実度120%! ベネチアンは2006年、パラッツオは2009年からフォーブス・トラベルガイドの4つ星を毎年受賞している。 まず、姿が美しい。リアルト橋、ドゥカーレ宮、実物大の鐘楼などベニスを代表する風景がストリップ沿いの正面に集約されていて、それが不思議とバランスが取れ、不自然さがない。ストリップをグランドキャナル(大運河)に見立て、敷地内にも運河を巡らせ、ゴンドラまで浮かべてアドリア海の旅情を演出。建物にも橋にも細部まで凝った彫刻が施され、明るい太陽の下でも観賞に耐えうる上等なレプリカだ。 ベネチアンを訪れたら、泊まらなくてもまずロビーへ入ろう。優雅な丸天井を飾るフレスコ画は、すべて職人の手描き。カジノへのアプローチには大理石がふんだんに使われ、この先にスロットマシンが並んでいるとは思えない重厚な雰囲気で、一見の価値あり。 なお、ベネチアンは開業以来ずっとホテルチェーンに属さずにいたが、現在はラスベガスで唯一、インターコンチネンタルグループに入っている。
ホテルの2階でゴンドラに乗れる!
ベネチアンではカジノももちろんヨーロピアンスタイル。フレスコ画が美しい天井だけ見ていると、貴族の館に来たようだ。スロットマシン2000台以上とラスベガス随一の規模を誇るのに、それぞれの間隔を広く取ってあるせいか、騒々しさは感じられない。 運河が流れるショッピングセンター、グランド・キャナル・ショップスは、なんとカジノの頭上にある。中央を流れる運河で、「サンタ・ルチア」の歌声に誘われてゴンドラに乗ってみたい。なお、ストリップ沿いの屋外の運河でも乗ることができる(季節によりオープン。10:00〜22:00)。 バラエティ豊かなレストランは、セレブリティシェフのダイニングルームからフードコートまで勢揃い。また、ラスベガス随一の設備で人気のスパ、キャニオン・ランチ・スパ+フィットネス(→P. 177)には、珍しいオーガニック&ベジタリアンカフェが併設されている。パラッツォ3階のキャニオン・ランチ・グリルCanyon Ranch Grill(金〜火7:00〜15:00)と、ベネチアン4階のトゥルース&トニック・ウェルネス・カフェT h u t h &T o n i cW e l l n e s sCafe(7:00 〜14:00)の2ヵ所だ。
デラックスな客室は意外にリーズナブル
ゲストルームは全室スイートで、ベネチアンもパラッツォもレイアウトはほとんど同じ。最も狭いスイートでも60m2あり、パラッツォの67m2の部屋でも安い日なら$120ほどで泊まれる。ストリップに面したメガリゾートだというのに、防音対策がしっかりしているので室内は実に静か。スイートといっても間仕切りはなく、寝室とリビングとの間に段差がある。CD/DVDプレーヤー、ファクス/コピー/印刷機能付き電話あり。部屋のTVでビデオ・チェックアウトすると、料金明細がメールで送られてくる。 なお、パラッツォの23階は$100ほど高いエグゼクティブフロア。シャンパン&オードブル、アフタヌーンティー、デザート、朝食のサービスに、スパや専用プールも使えるので、ハネムーンにいかが? カジノフロアなどは喫煙可能だがホテルタワーは禁煙なので注意。また、常駐の日本人スタッフはいないが通訳会社と契約しているため、通訳が必要な場合は利用することができる。 エンターテインメントは、アクロバットあり、セクシーショーありのコメディショー、アトミック・サルーン・ショーAtomic Saloon Show が公演中。週末は大盛況のタオ・ナイトクラブもあるので、たっぷり夜遊びしたい人にもおすすめだ。