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進化を続ける、由緒あるカジノホテル
ラスベガスの中心フォーコーナーに、荘厳で風格のある古代ローマ風の神殿が見える。カジノホテル界に君臨するシーザースパレスだ。アメリカ人の間では、今も昔も憧れと畏敬の念をもって語られるホテルである。歴史は長いが、シーザースパレスの誇るべき点は常に時代の流れに対応してきたこと。古代ローマという歴史的なテーマのなかに、必ず新しい何かがあるのも特徴。1992 年には古代ローマの街並みを再現したショッピングモールのフォーラムショップスが、2003 年には大劇場のコロセウムColosseum が生まれてきた。その後も随時改装を行い、2013 年にシェフの松久信幸氏が手がけるノブホテル、2016 年は創業50 周年記念として、ジュリアスタワーJulius Tower がオープンした。
格調高いカジノフロア
シーザースの見学には、たっぷり時間を取りたい。敷地面積約33 万m2 の中に、カジノフロア、レストランやショップのアーケード、ニケ像のある庭園などがあり、見応えも、歩き応えも十分。イタリアンマーブルをふんだんに使った白亜の宮殿の中で、最初に見ておきたいのがカジノフロア。正面玄関側にあるパレスカジノは、黒の御影石の柱が重厚感を醸し出している。シーザースらしい格調の高さを表す所だ。しかし、カジノフロアもフォーラムショップスに近い所はぐっと明るく、華やかな雰囲気だから、堅苦しくなる必要はない。
伝説のショールーム
シーザースパレスでは、フランク・シナトラをはじめとする大物エンターテイナーのショーやボクシングなどの世界級タイトルマッチが行われてきた。シーザースで公演を行うこと自体が、歌手にとってのステータスともいえるのだ。4300人を収容する大劇場、コロセウムでは、現在、ロッド・スチュワートなどのアーティストが常設公演を行っている。
バラエティに富むレストランとショッピングモール
シーザースでは、食事も楽しみのひとつ。セレブリティシェフのアップスケールなダイニングからカジュアルまで、国際色豊かな22のレストランが集結。フードコートでは、有名シェフ、ボビー・フレイが手がけるカジュアルなハンバーガー専門店、ボビーズ・バーガーBobby’s Burgers や、スパイスやハーブを駆使したファラフェルなどのハラルフードを提供するハラル・ガイズHalal Guys など、ほかのホテルにはないこだわりのファストフード店がめじろ押し。夜遅くまで営業しているので、夜遊びの帰りに立ち寄れるのもうれしい。 カジノとつながっているフォーラムショップスにも10 軒のダイニングが入店している。
ホテル自慢のジュリアスタワーとオクタヴィアスタワー
シーザースパレスの中央に位置する、ローマンタワーを全面改装したジュリアスタワー。客室や浴室を中心にラグジュアリー感と快適さを兼ね備えている。スタンダードの場合、キングサイズのベッド1 台、もしくはダブルベッド2 台のタイプがある。 また、オクタヴィアスタワーも、スタイリッシュでシックなインテリアでまとめられている。バスルームはスペースたっぷり、ゆったりとした贅沢な空間。大理石を使用しており、大きくて深いバスタブにはジャクージ機能も付いている。フラットスクリーンの小型TV も設置されていて、バスタブにつかりながら、のんびりとテレビを楽しむといったことも可能。バスアメニティは同ホテルのスパ、クア・バス&スパの製品を使用しているのもうれしいポイントだ。オクタヴィアスタワーに滞在するゲストには、プライベートエントランスからのアクセスが許され、個別ロビーでの対応となる。また、ホテル内のプール、ガーデン・オブ・ザ・ゴッズGarden of the Gods へは、タワー棟エレベーターから専用通路を通り、ダイレクトに行くことができる。ちょっとした優越感を味わうなら、オクタヴィアスタワーでの滞在がおすすめだ。