キーワードで検索
古代エジプトをテーマにした巨大ホテル
巨大なスフィンクスが鎮座する黒光りしたこのピラミッドがホテルだなんて、砂漠の蜃気楼を見ているよう。ルクソールを見ずしてラスベガスへ行ったとはいえないので、宿泊の予定がなくてもぜひ訪れてみよう。エクスカリバーとマンダレイベイを結ぶトラムの駅がスフィンクス前にある。またエクスカリバーの2階奥からは動く歩道があり、マンダレイベイとの間はショップス・アット・マンダレイプレイスのモールでつながっている。新フォーコーナーのエクスカリバーから外へ出ずにルクソールとマンダレイベイまでアクセスできる。
世界第4のピラミッド
ホテル本館のピラミッドは30階建てで高さ107m。クフ王のピラミッドの8割ほどの大きさだ。本館とは別に2棟のタワーの新館がある。カジノフロアは約1万1150m2。スロットマシンは1100台以上、ビデオポーカーやキノスロットなどのマシンも揃う。ブラックジャック、クラップス、ルーレット、ミニ・バカラ、スリーカード・ポーカーやレット・イット・ライドなどのテーブルゲームがあり、ポーカールームやレース&スポーツブックのセクションも設けられている。カジノと同じフロアには、eスポーツ専用施設ハイパーX・アリーナ・ラスベガスもあり、世界中のゲーマーたちの間で話題となっている。
古代遺跡の宝庫?
ピラミッドの床面積は3万3057m2以上。とにかく広いのでホテルマップを見て歩こう。 ストリップから入ると荘厳な神殿がギャンブラーを出迎える。この神殿も、ファラオや神々の像も、すべてカルナック神殿などエジプトの遺跡から発掘された出土品の精巧なレプリカだ。 神殿の門をくぐれば、そこはギャンブラーの聖域。ゴールドをふんだんに使ったゴージャスなカジノだ。賭け金の高いハイリミットエリアはピラミッドのちょうど中心にある。ピラミッドパワーを手に入れることができれば億万長者も夢ではない! カジノからエスカレーターを上がった所はアトラクションレベル。タイタニック号がテーマのタイタニック:ジ・アーティファクト・エキシビションや人体の仕組みを紹介したボディズ:ジ・エキシビションなど見応え十分の展示が揃っている。
“斜め”を体験してみよう!
ピラミッドの四隅に設けられたエレベーターはインクリネーター Inclinatorと呼ばれ、外壁に沿って39度の勾配を昇る。残念ながら実際にエレベーターに乗っても、周りが壁なので、その勾配は実感できないかもしれない。 ピラミッド本館の6階以上の客室は、壁も窓も斜め。スタンダードはシャワーのみでバスタブはない。調度品にはクレオパトラの印や象形文字が刻まれていて、カーペットもエジプトのシンボルをモチーフにしている。22・23階が眺めのよさでおすすめだが、16階以上はインクリネーターが1ヵ所にしかないため、部屋によってはピラミッド半周分も廊下を歩くことになる。下層階ほどの距離ではないが、それでもけっこう疲れる!
ディナーもファラオに囲まれて
ルクソールのレストランはいずれもユニークで、テーマに沿ったインテリアが楽しい。カジュアルダイニングが主流で、スポーツバーのパブリックハウスPublicHouse、タコスとテキーラがウリのディアブロズ・カンティーナDiablo's Cantina、年中無休のピラミッドカフェPyramid Café、ニューヨーク風のバックステージデリBackstage Deliなどがある。バフェのバフェは、カジノからエスカレーターで下りた地階にある。広々としたバフェで、ここも古代エジプトの雰囲気が漂う。ヘルシーな料理が充実していて、料金が安いわりに味もよいと好評だ。