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穴場的存在のカジノホテル
フォーコーナー周辺で、リピーターの人気が断然高いホテル。その理由はいくつかある。ラスベガスの中心であるフォーコーナーに面していること、迷いがちなラスベガスのホテルにあって造りが単純であること、従業員がフレンドリーであること、そして宿泊料金がリーズナブルであること。つまり、居心地がよくコストパフォーマンスが高いホテルなのだ。 誕生は1973年。MGM映画会社の元オーナー、カーク・カーコリアンが建てた3つの世界最大ホテルの2軒目。グレタ・ガルボの名画『グランド・ホテル』からMGMグランドと名づけられ、完成からしばらくの間はラスベガス最大のホテルであったバリーズ・ラスベガスとして長年愛されてきたが、2022年に名称をホースシュー・ラスベガスに変更し、建物の外回りとカジノフロアを改装。レストランやショップ、エンターテインメントもリニューアルした。 かつては、ラスベガスを代表するスター、フランク・シナトラやサミー・デイビスJr.もこのホテルでコンサートを行い、多くのファンが毎年のように集まったという。ラスベガスのエンターテインメント界をリードしてきたホテルで、ロングラン公演を続けていたレビューショー、ジュビリーJubileeは2016年2月に34年の歴史に幕を引いた。しかし、現在もクオリティの高いショーを5つ公演している。
庶民的なカジノフロア
古きよき時代の雰囲気が漂うカジノフロアは、約6224m2と中規模。歩きにくいカジノが多いベガスでは珍しく、シンプルな造りなので迷うことはない。ブラックジャック、クラップス、ルーレットなどのテーブルゲームが42台、メガバックスなどのスロットマシンやビデオポーカーは700台以上配置されている。
「ワンランク上」の伝統そのままに
庶民的なカジノフロアとは対照的に、客室はかつての栄華をそのまま引き継いでいる。客室は北と南側にタワー棟があり、スタンダードルームといえども広く、ラスベガスのホテルとしては開放感がある。リゾートタワーの客室は、近年全面改装を行ったので家具やファブリックが新品。ジュビリータワーは、スタンダードでも42m2と広々。ブラウンとレッドを基調としたシックな仕上がりが心地いい。フォーコーナーのベストロケーションにありながら、リーズナブルに宿泊できるコストパフォーマンスの高いホテルだ。
庶民的なショッピング&レストランアーケード
カジノフロアから階段を下りてプールやモノレール駅へ行く通路は、懐かしい雰囲気のするアーケードになっている。ギフトショップ、宝飾店、ウオーターマッサージなどに交じって、ホットドッグのネイサンズ・フェイマスやアイスクリーム、ピザショップが入ったフードコートがある。また、メインダイニングとなるステーキハウス、ジャック・ビニオンズ・ステーキJack Binion’sSteak(木〜月17:00〜22:00)も評判がいい。
テナント数は約80の屋外モール
ストリップとフラミンゴ・ロードの角地に当たるバリーズの敷地内に8000m2のモール、グランド・バザール・ショップスがある。モロッコの市スーク場をイメージして造られており、小さな間口の専門店が軒を連ねている。フロリダ発のサングラスショップ、サングラスハットSuglass Hutや、NFLレイダースのグッズを揃えるレイダー・イメージThe Raider Imageなど、世界中のショップをテナントに選んでいる。サンフランシスコの人気ラーメン店、刀屋の姉妹店のらーめん屋、ウォルバーガーWahlburgers、サブウェイSubwayなどの飲食店も豊富なので、ストリップ散策がますます楽しくなる。また、本物の人体を展示するリアルボディズも必見だ。