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モールの東端に位置する白亜のドームを頂く建物がアメリカの国会だ。正確にいうと連邦政府の議会のための議事堂となる。ピエール・ランファンの首都建設計画では、ワシントンDCはこの国会議事堂を中心に造られた。Northeast、Northwest、Southeast、Southwestの4地区は国会議事堂を基点に分けられ、DCのストリートとアベニューはすべてここから始まっている。では、国会議事堂の番地は?実は、国会議事堂自身の住所に番地はない。あえていうなら0番地。アメリカ政治の中央であるDCの、そのまた中心という、まさに国会議事堂にふさわしい場所なのである。
アメリカの国会は、モールから向かって左側(北)の上院Senateと右側(南)の下院Houseから構成され、上院議員は各州から2名、下院議員は各州の人口に応じた人数が選出される。上院、下院とも議会は、議長の位置から左側を民主党Democratic、右側を共和党Republicanが陣取る。現在各州の代表として政務を執る上下院議員は535名。
地下のビジターセンターには、国会の歴史や使われた物、名演説や時の話題となった議会などを紹介する博物館もある。内部を見学する時間のない人は、建物西側(モール側)にある階段から町を眺望しよう。一見の価値ありだ。