サンタントニオ聖堂

更新日
2023年6月5日
公開日
2023年6月5日
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サント(聖なる地)とも呼ばれている聖堂で、イタリアで最も有名な聖地。
ロマネスク・ゴシック様式でパドヴァの聖アントニオ(1195年、リスボンに生まれ、さまざまな奇跡を行い、パドヴァ近郊のチェッラで1231年に亡くなった)の墓のために建てられた。正面はゴシック様式で、ビザンチン様式の8つのドームの回教寺院風の尖塔が付く異国風の巨大な聖堂。1232年に着工し、16世紀に完成された。
広い内部は、太い柱で分割され、広い周歩廊が内部を取り囲んでいる。豊かな装飾の施された内部には身廊右、第1礼拝堂にガッタメラータの墓(15世紀)、翼廊右、1300年代のサン・フェリーチェ礼拝堂は、美しいゴシック様式で、ジャコボ・アヴァンツォのフレスコ画(1377年)、『聖ジャコモの伝説』Leggenda di S. Giacomo、『十字架刑』Crocifissioneなどで飾られている。
聖堂内陣の主祭壇は、ドナテッロのブロンズで飾られており、前部装飾と台座は、『音楽の天使と聖アントニオの奇跡』Angelimusicanti e Miracoli di S. Antonioのレリーフ。祭壇裏には、『キリスト降架』Deposizioneがレリーフで描かれる。祭壇左側には、装飾豊かなブロンズ製の燭台(1515年)があり、ブリスコの作。聖堂内陣の長い壁面には、旧約聖書を題材としたブロンズ製の12のレリーフがあり、B.ベッラーノとA.ブリスコの作。
周歩廊の第5礼拝堂は、F.パロディの設計(彫刻も1689年のパロディ作)。豊富な宝物が収められている。聖アントニオの聖骨箱(13~15世紀)や(船型)香炉(15世紀)、聖アントニオの遺品など。
翼廊左側の聖アントニオの礼拝堂Cappella di S. Antonioは、1500~49年に建てられた物。壁面には、聖人の生涯が9枚のレリーフで描かれている。T.およびA.ロンバルドとサンソヴィーノの作品。

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