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1545年、パドヴァ大学薬学部付属の薬草園として設立。A.モローニにより配列(設計)されたヨーロッパ最古の植物園で、イタリアをはじめヨーロッパ、南方の植物までが揃い、希少植物も少なくない。図書館、大学の植物コレクション部門も併設されている。1585年に植えられた棕櫚の木は、1786年に訪れたゲーテを引き付け、そして今も緑の葉をそよがせている。
2014年には庭園東側に1.5ヘクタールの大規模な温室「生物多様性庭園」Il Giardino della Biodiversitaが新設された。ガラス張りの5つの温室が連なり、熱帯、熱帯雨林、温帯、地中海性気候、砂漠と区分され、そこに息づく植物の生命力に圧倒される。現代技術を駆使した温室では世界5大陸の気候がほんの少し歩くだけで体感できるのも珍しい体験だ。