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今でも13~14世紀の家や塔が並ぶSs.アポストリ通りの中ほどには小さな広場がある。ここに建つサンティ・アポストリ教会は、洗礼堂と同時期に建てられた、フィレンツェでも古い聖堂のひとつ。優美なポルタイユはB.ダ・ロヴェッツァーノ(16世紀初頭)作といわれ、鐘楼も同じ頃の物。内部はバジリカ形式で、プラート産の緑の大理石を用いた円柱で3廊に仕切られている。ロマネスク様式ながらも、独自なスタイルをすでに垣間見せて、ルネッサンスの建築に大きな影響を与えた。正確な半円のアーチ、エンタシスの見られる柱などから、ブルネッレスキは多くのヒントを得た。