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ブルネッレスキが設計した、フィレンツェでも最も初期のルネッサンス建築で1445年に完成。広場に面した緩やかな階段の上には柱廊、その上には均整のとれたアーチが乗り、アーチの間にはメダイヨンがはめ込まれている。布に巻かれた幼子がデザインされた美しい青色のメダイヨンはA.デッラ・ロッビアの作品。ロッジアの左端には身分を明かさずに子供を預けることができた「捨て子のための回転扉」が今も見られる。
2016年6月にリニューアルオープンし、古いたたずまいを生かしながら、展示室は大幅に拡張され近代的に生まれ変わった。入口から続く半地下は、捨て子養育院の歴史を展示。捨て子養育院設立の経済的後ろ盾となった絹織物組合の紋章や養育院に尽力した聖職者であった院長の肖像、写真、預けた子供の証となる数々の品などが並ぶ。
1階は、柱廊に囲まれた端正なたたずまいのふたつの中庭(男性の中庭と女性の中庭)があり、A.デッラ・ロッビアによる『受胎告知』の彩色テラコッタのタンパンが目に留まる。
4階が付属美術館で、ギルランダイオの『マギの礼拝』Adorazione dei Magi、P.ディ・コジモの『聖母と聖人達』Madonna in trono col Bambino e i Santi、リッピの工房で働いていたボッティチェッリの最初の作品の『聖母子と天使』Madonna col Bambino e un Angelo、L.デッラ・ロッビアの『聖母子像』Madonna col Bambinoなどの絵画や彫刻を展示。