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ドゥオーモそば、広場南側にあるサンタ・マリア・スカラ救済院。広場に面した特徴的な大きな窓をはじめとするファサードは13~15世紀に着手された物で、各時代の建築様式が複合されている。救済院は9~11世紀に、旅行者や巡礼者、貧しい人々を救済するために作られた一種の病院。必見は慈善介護間Sala d' Infermeria(または巡礼の間Sala Pellegrinaio)のフレスコ画Affreschi。大きな部屋の壁面全体に、貧しい人に食物を配る姿、治療の様子、教育の場面など、この救済院の歴史と日常が描かれていて興味深い。
地下には、かつてカンポ広場の『ガイアの噴水』Fonte Gaiaを飾っていたJ.デッラ・クエルチャの彫刻が展示されている。長年の風雨で傷んだオリジナルをはじめ、修復の経過、修復により再現された完成当初の華麗な姿を見ることができる。
1996年に修復を終えて公開されてからは、美術・博物館としての役割も果たし、考古学博物館収蔵の重要コレクションの展示のほか、各種の企画展も開催される。
救済院の切符売り場手前、左側に建つのは、15世紀のサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会Ss. Annunziata。主祭壇のヴェッキエッタによる彫像「復活するキリスト」Cristo Risortoや15世紀の美しいオルガン、S.コンカによる壮大なフレスコ画で飾られている。