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ウンブリア派を中心に、シエナやトスカーナの13~18世紀の絵画、とりわけ教会から運ばれた祭壇画を中心に全40室に4000点を飾る大規模な美術館。
見学は3階 Terzo Piano(日本的には4階)からなので、切符売り場右奥のエレベーターで向かおう。
広いサロンの第1室はプリオーリ宮の最も古い部分で、当時のままのアーチが美しい。展示品は大噴水から運ばれたピサーノ親子の作品など。とりわけアルノルフォ・カンビオによる『グリフィンと獅子の噴水』Fontana del Grifo e del Leone(1281年)に注目したい。
2・3室にはドウッチョ Duccio の作品など。ドゥッチョの『聖母子』Madonna col Bambino(1308年)は優美。8~11室はルネッサンスの傑作が集められ、8室のフラ(ベアート)・アンジェリコの『グイダロッティの祭壇画』Polittico Guidalotti は、ペルージャにおけるフィレンツェ・ルネッサンスの傑作。11室には、ピエロ・デッラ・フランチェスカの大祭壇画Polittico per le terziarie Francescane 別名『サンタントニオ祭壇画』Polittico di S.Antonio があり、透視画法などに彼の本領が発揮されている。21室プリオーリの礼拝堂Cappella dei Prioriは、ペルージャにおけるルネッサンスの記念碑的空間で、ボンフィーリによるフレスコ画(1454~1480年)で飾られている。
2階 22~26室 ペルジーノやピントゥリッキオなどペルージャにゆかりある画家のルネッサンスの傑作が集められ、22・23室はペルジーノの祭壇画が中心。24室にはペルジーノの弟子であるピントゥリッキオの『サンタ・マリア・デイ・フォッシの祭壇画』Pala di S.Maria dei Fossi(1495年)があり、彼独自の細密できらびやかな技法が光る。25室の『サンタゴスティーノの祭壇画』Polittico di Sant'Agostinoは、1512年ペルジーノの円熟期の作品で輝くような美しい色使いに彼の特徴がよく感じられる作品。