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ルツェルンのシンボルであるカペル橋は、実は湖から襲ってくる敵から町を守る城壁の一部である。旧市街は、湖、川、そしてムーゼック城壁に守られているが、その東の砦がカペル橋、西の砦がシュプロイヤー橋なのだ。
完成は1333年。旧市街側の橋のたもとに礼拝堂Kapelle(現在の聖ペーター教会)があったことから名づけられた。木造の橋としてはヨーロッパ最古で、1993年の火災で焼けてしまった箇所も見事に修復されている。
川の中で踏ん張っている八角形の塔は、湖からの敵の襲来を早く見つけるための見張り台だが、拷問部屋や貯水塔としても使われていた。橋の梁には聖人の生涯と町の歴史を描いた三角形の絵画が110枚掲げられており、1年中多くの観光客がひしめいている。夜、ライトアップされた頃に再び訪れてみるのがおすすめ。