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旧市街の北東の外れにあり、カペル橋と並んでルツェルンで最も多くの観光客が集まる名所。大きな岩に身を横たえるライオンは、脇腹に槍が刺さり、息も絶え絶え。1792年のフランス革命の際、民衆からルイ16世とマリー・アントワネットを守ろうとして命を落とした786名の傭兵を悼んで造られたものだ。観光や精密機械などの産業がなかった当時、その優秀さが広く知られていたスイス兵は貴重な“輸出品”だったのだ。現在、ローマのヴァチカン宮殿の護衛をスイス兵が担当しているのは、当時の名残といわれる。ちなみに、彫られている岩は2000万年前の海岸の砂が堆積してできた砂岩で、ホーフ教会の建材として切り出された採石場の跡だそうだ。