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ライオン記念碑の隣にある。1872年、牧草地だったこの場所に、地質学的にとても重要な氷河の痕跡が発見され、国の天然記念物に指定された。今から約2万年前、ルツェルンを覆っていた氷河の厚みは約1000mもあったと考えられ、テントで覆われた公園には、ここに氷河があった痕跡をたくさん観ることができる。ポットホールと呼ばれる穴は、氷河から溶け出した水と砂利が渦を巻いて流れ、直径8m、深さ10m近い穴を開けたもの。氷河に運ばれ、氷が溶けたあとに残された迷子石もたくさん観られる。はるかゴッタルド峠から運ばれてきたと考えられている迷子石は重量が5tもある。一方、それよりはるかに古い約2000万年前、まだアルプス造山運動がなかった頃には、ルツェルン一帯は亜熱帯の海岸だったという。その頃、ルツェルンにあったであろうヤシの葉や貝殻の化石も観ることができる。
公園の奥には博物館があり、ルツェルンの歴史と地質に関する展示がある。館内にある鏡の迷宮(ラビュリンス・ミラー)は、1896年にジュネーヴで開催されたスイス博覧会に出品されたものだそうだ。’21年に見学エリアが拡張された。