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ルツェルン郊外の湖畔に広がる広大な土地に建つ、交通と通信手段の発展の様子を展示した博物館。コレクションは3000点を超え、この種の博物館としてはヨーロッパ最大といわれる。とにかく展示が豊富で、一つひとつ観て体験していたら丸1日かかる。子供たちに大人気だが、大人でも十分に楽しめる。
なかでも最も広い面積を占めているのが鉄道のコーナーだ。ずらりと並んだ本物の車両が壮観。蒸気機関車や登山鉄道の仕組みもわかりやすく展示されている。乗り物ではそのほかにケーブルカー、ロープウエイ、スキーリフト、クラシックカー、オートバイなど。中庭には初期のスイス航空の飛行機や子供向けの遊具もあり、航空管制ルームもおもしろい。
交通博物館にはまた、マルチメディアを駆使したさまざまなハイテクアトラクションが用意されている。湖上交通の歴史を紹介するノーチラマ Nautirama、無重力を疑似体験するスペース・トランスフォーマーSpace Transformer、スカイダイビング気分を味わえるシミュレーターもある。チョコレート・アドベンチャーChocolate Adventureでは、交通というテーマからスイスとチョコレートの深い関係を紹介。
もうひとつ見逃せないのがライブマップ・スウィツァランド Livemap Switzerland。2万分の1のサイズでスイスを完全にカバーしたもので、航空写真が床一面に広がっている。7800枚の航空写真をもとに造られたもので一部を切り出したパネルでパズル遊びも楽しめる。
さらに、館内にはプラネタリウム、巨大スクリーンのフィルムシアター、ルツェルン生まれのアーティスト、ハンス・エルニの作品を集めたハンス・エルニ・ミュージアムHans Erni Museumなども併設されている。時間があれば、こちらもぜひゆっくり回ってみたい。