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「大きな峠」という名前のとおり、ヴェッターホルンの足元にあって、グリンデルワルトの村を東から見下ろしている峠。村から見るとドテッと座り込んでいたアイガーも、ここから見ると違う表情を見せる。多くの登山家の命を奪ってきた垂直にそそり立つ北壁の姿がよくわかり、その劇的な変化は一見の価値あり。特に早朝が美しいので、朝一番のバスに乗り込もう。バスは村を抜け、氷河を過ぎると、一般車進入禁止という狭い山道を愉快なクラクションを鳴らしながら上る。峠に到着してアイガーを拝んだら、頭上に仰ぎ見るヴェッターホルン北壁もお見逃しなく。高低差1740m。こちらも大迫力の岩壁だ。
山岳ホテルの1階にあるレストランで朝食を取ったら、フィルストまでのハイキングがおすすめ。花畑の中を歩いて約1時間30分。眺めがよく、高低差の少ないコースだ。なお、グリンデルワルトから来たバスは、峠を越えてさらにマイリンゲン方面まで走っている。列車でブリエンツ、インタラーケンを経由し、1日かけてぐるりと回ってくるというプランもいい。