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ベルンの北東に広がる丘陵地帯で、北海道によく似た、のどかな牧草地の風景がどこまでも続く。大きな穴の開いたエメンタールチーズの産地としても知られている。
チーズの製造過程を見学したければアフォルテルンAffolternの村を訪れてみよう。バスを降りて3分ほど歩いた所にエメンタールチーズの工場Emmentaler Schaukäsereiがあり、観光客に開放されている。レストランではフォンデュを味わうこともできるし、もちろんチーズの購入もできる。中庭には、大きな屋根が特徴的なエメンタール独特の農家の建物も残されている。
帰りのバスを待つ間に、ぜひ周囲の牧草地帯を散策してみよう。車の往来もほとんどなく、聞こえてくるのは牛の声とカウベルだけ。ときおり風が牧草を揺らすと、青臭い匂いが鼻をくすぐる。
ベルンへ戻る途中、乗り換え駅のハスレ・リューグサウHasle-Rüegsauで寄り道をして、ヨーロッパ最長といわれる屋根付きの木造アーチ橋Holzbrücke über die Emmeを見にいってみてはどうだろう。駅を出たら正面にある橋のすぐ手前の小道を左へ10分ほど歩いた所。その歴史は450年。現在の橋は1839年に架け直されたものといわれるが、自動車も通れるしっかりとした橋だ。長さ70mのすばらしい木組みの技術を見てみよう。