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ベルン州の紋章の中央にクマが描かれているように、クマはベルンとかかわりの深い動物だ。ベルンの町を造ったツェーリンゲン公が、狩りをして最初につかまえた動物の名前を町につけようと提案。そしてクマBärが殺され、町はベルンと名づけられた。
そんな町のシンボルであるクマが見られるのがクマ公園だ。ベルンのクマは15世紀から旧市街のベーレン広場で飼われていたが、1763年にアーレ川の川辺にあるコンクリートの狭い穴Bärengrabenに移された。しかしここはお世辞にもよい環境といえるものではなく、批判が相次いだ。
そこでベルン市は新公園の建設プロジェクトを計画、2009年10月にオープンし、クマはすぐ隣の現在の場所に移された。約6000m2の敷地は森に囲まれており、アーレ川に面したスロープになっている。見学者は川岸に沿って続く小道とテラスから、広々とした敷地でのんびりと暮らすクマを見ることができる。
2015年10月にはアーレ川のほとりから、クマの水浴プールがある土手の上を結ぶケーブルカーが開通した。