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ユニオン駅はDC陸上交通の一大拠点だ。地下はメトロレイル(地下鉄)、1階はアムトラック、マーク、VREの各鉄道、3階はグレイハウンドやピーターパン、フリックスなどの長距離バスに加え、市内を走るサーキュレーターなどのバス、そして観光バスのグレイラインも乗り入れている。現在ユニオン駅は大規模な拡張工事が進行中だが、コロナの影響を受け利用客が激減、地下のフードコートも空き家が目立つようになった。アメリカの首都として活気づいていた大ターミナルが、テレワークの発達でさびしい場所になりつつある。
減便などで少々閑散としたユニオン駅ではあるが、利便性の高さに変わりはない。ニューヨークやフィラデルフィアまでちょっと足を延ばしてみたいならアムトラックがおすすめ。また、アメリカ北東部のボストン~ワシントンDC間はアメリカでも珍しく、電化されて鉄道が発達している区間。この2都市間を約6時間40分で結ぶアセラ特急Acela(アメリカ版新幹線)はアムトラックのドル箱路線だ。平日なら1日20本以上が運行され、とても利用しやすい。なかでもニューヨーク~DC間はセキュリティの厳しい飛行機より、両都市の中心をダイレクトに結ぶアムトラックを選ぶ人が圧倒的に多い。DCからのアムトラック路線はNYへだけでなく、西はシカゴへ、南はフロリダ、アトランタ、ニューオリンズへと延びている。寝台車やファーストクラス利用客用にクラブアセラClub Acelaのラウンジもオープンしている(月~金4:45~20:00、土日6:00~)。
バスの機能は3階に集中している。長距離バスでチケットカウンターがあるのは、グレイハウンド、ピーターパンバス、メガバスなどで、フリックスバスもそうだがメガバスもチケットはウェブサイトでの購入が一般的だ。トイレなどは共有しているものの、待合場所が異なるので注意しよう。
長距離バスの奥にはサーキュレーターのジョージタウン〜ユニオン駅ルートの乗り場があり、さらに駅を出たH St.にはDCの市電が走っている。西方面は観光ポイントもないので、観光客が利用することはない。