キーワードで検索
アメリカを大恐慌から救い、第2次世界大戦中指揮を執り、大戦終結直前の1945年に亡くなるまで、激動の時代を生きた第32代大統領がフランクリン・デラノウ・ルーズベルト(以下“FDR”)だ。FDRは、国が大恐慌の苦しみにあえぐ1933年に大統領の職に就き、就任後わずか90日で有名な経済復興政策“ニューディール政策”を発表。以来、史上最長の13年間大統領を務めた。公園は、FDRの13年間が“ルーム”と呼ばれる4つの自由“Four Freedoms”をテーマにしたエリアに表現されている。ルームのいたるところに“水”が見られるが、水の勢いがFDRの生涯の隆盛を語っている。
“第1回就任式”をテーマとした第1ルームは大恐慌の最中、FDRの大統領就任とニューディール政策、その敢行はアメリカに復興の希望をもたらした。第2ルームのテーマは大恐慌の“飢えと希望”。パンを買うのに列を作る5人のブロンズ像(ジョージ・シーガル作)と、FDRのラジオ演説に耳を傾け希望をつなぐ市民の像などが配置されている。第3ルームには“戦争の破壊と混乱”が表現されており、“I have seen war”で始まり“I hate war”で終わるFDRの言葉の引用の壁文に加え、FDRと愛犬ファラFalaの銅像が置かれている。フィナーレの第4ルームのテーマは“平和への礎”。終戦の安堵が象徴されたこのルームには、偉大なファーストレディとして名高いエレノア・ルーズベルトEleanor Rooseveltの像がある。歴代大統領のモニュメントに夫人の像が置かれたのは、これが初めて。そのせいか、彼女と記念撮影をする女性は驚くほど多い。