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メトロレイルの駅名でもある“フェデラル・トライアングルFederal Triangle”と呼ばれる一画は、DCでも特に官庁の集中するエリア。その一画にそびえる、時計塔のあるロマネスク様式の城郭風の建物がオールド・ポスト・オフィスだ。郵政省のビルとして1899年に完成したが、周囲のクラシックなビルとの調和がとれなかったことからわずか15年で「オールド」の形容詞が付いてしまった。1956年には544kgの時計が2階分を突き抜けたことから、閉鎖を余儀なくされ、さらに取り壊しの危機に遭う。1983年に商業施設として、また一時期はトランプ元大統領がオーナーのホテルにもなった。きらびやかなロビーは一見の価値がある。建物は国の史跡で、95mのタワーにある展望台はDCの鳥瞰図が楽しめる貴重な場所。モールのモニュメントをはじめ、アレキサンドリアやナショナル空港、大聖堂まで見渡せる。1階には歴代タワーや町の写真パネルも展示されて見逃せない。また、国会の閉会時などに演奏される国会の鐘Congress Bellの練習が毎週木曜の夜行われる。荘厳な音色を堪能したい。