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モンティチェロから車で約10分。広々とした農場の真ん中に第5代大統領ジェームス・モンローの屋敷がある。バージニアの出身でフランス駐在時ジェファソンとともにルイジアナ買収の交渉にあたり(1803年)、その後大統領としてモンロー主義(孤立主義)を掲げ、アメリカの外交政策に大きな影響を及ぼした人物だ。イギリスとの和解、スペインからのフロリダ獲得など、あまり目立たないがかなりの実績を上げた大統領でもある。
家は当時の中産階級の典型的な家で、大統領の家としては実に質素。モンローが住んだのは1799〜1823年の間で、増築や改築を次々と行い、この家と農園に住む人は奴隷を含めて50人近くいたという。モンローの死後オリジナルの家は改築されてしまったが、現在内部にはモンローが住んでいた頃の物が多く残されている。特にフランスから持ち帰ったお気に入りの品々がところ狭しと並べられているのがおもしろい。また、キッチンが別棟でなく、下の階にある。