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第3代大統領であり、アメリカ独立宣言の起草者、外交官、建築家、科学者、発明家など、数多くの顔をもち、その卓越した才能はアメリカを独立に導いただけでなく、建国したばかりの新しい国にさまざまな影響を与えた、トーマス・ジェファソン。モンティチェロはシャーロッツビルの郊外にある小高い丘に立つ、ジェファソンが設計し、生涯住み続けた邸宅だ。ヨーロッパの建築物に触発された大胆な設計、家の各所に配された発明、花に飾られた美しい庭園、ジェファソンはこの場所でアメリカを独立に導く思想を生み出しただけでなく、結婚や出産といった幸福や、妻や娘に先立たれる不幸も経験した。そしてこの家は彼自身が息を引き取った場所でもある。まさにアメリカが生んだ偉人の血と汗と涙がしみついた場所なのだ。
邸内はツアーで見学する。エントランスホールはアメリカ初の博物館といわれたもので、1806年のアメリカ地図やネイティブアメリカンの工芸品、曜日を刻むことができる時計など、ジェファソンの発明家としての一面を見ることができる。ジェファソンの書斎には、7ヵ国語が話せたというジェファソンらしく各国語の本が無造作に並んでいる。ほかにも太陽の光が差し込む寝室、客が集うパーラーなどを見学し、約50分で終了する。そのあとは自由に敷地内の見学ができる。ジェファソン自らが手がけた美しい庭園や一家の墓など見るべきものは多い。時間が許すなら、各種ツアーに参加してみよう。