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アメリカを代表する美術館のひとつ。収蔵品は24万点以上、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界を包括するコレクションが、200以上の展示室に飾られている。日本語のパンフレットを案内所やチケット売り場で入手してから回ろう。
1階北ウイングは、19世紀後半のヨーロッパ絵画のコーナー。セザンヌの『大水浴The Large Bathers』、ゴッホの『ひまわりSunflowers』は美術館を代表する作品。また、現代アートの父と呼ばれるマルセル・デュシャンのコレクションは世界一といわれ、2枚の大きなガラスパネルを使った、通称『大ガラスThe Large Glass』や、個室の木の扉からのぞき込む『遺作Etant donnes』など、彼の代表作が多く展示されている。ほかに、ピカソの『3人の楽師Three Musicians』と『パレットを持つ自画像Self-Portrait with Palette』にも注目したい。おもに1階は近・現代アメリカ美術、2階は中世・近代ヨーロッパ絵画、3階は中世ヨーロッパと東洋芸術のスペース。すべてを見るなら少なくとも半日は必要だ。
美術館の目の前にある大階段は、フィラデルフィアが舞台の映画『ロッキー』に登場したもの。“ロッキーが72段ある階段を一気に駆け上がり、最上段でガッツポーズ”を取る。この印象的なシーンと同じポーズを取る人が後を絶たない。また美術館に向かって右側にはロッキーの像もあり、こちらも人気。本館の北側には彫刻庭園もあって、のんびりするにはいい所だ。