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イギリス植民地だった1765年に建てられた中産階級の典型的な家。DCで植民地時代から現存している唯一の家でもある。お金持ちの豪邸などはよく保存されているが、現存する中産階級の家は非常に珍しい。
この石造りの家を建てたのはペンシルバニアの家具職人クリストファー・レイマンとカサンドラ・チュウ。レイマンは1階を彼のビジネスの場として設計した。外観は2階建てだが、屋根裏を入れると3階まであり、部屋は全部で6つ。入口の仕事場兼事務所だった部屋には、大きな暖炉と当時の大工道具が、1階のキッチンには鍋などが暖炉に並べてある。2階にはベッドルームがあり、ロープを張ったベッドだけの家具と、唯一当時からのものとして古時計がある。18世紀後半の中産階級は意外なほど質素な生活を営んでいたようだ。
家の裏手の庭は、家畜が飼われ、畑として野菜や果物が育てられていた。現在はレンジャーによって植えられた花が四季折々の美しさを見せている。ひと休みに最適。