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1910年に開館し、110年以上の歴史をもつスミソニアンで最も古い博物館。テーマはずばり地球。博物館は、地球が誕生してから46億年間の自然界に存在するできる限りのものを維持保存させているといっていい。その証拠に博物館が収蔵するコレクションの数はなんと約1億4600万点!これはスミソニアン全体の94%を占める途方もない数だ。まさしく世界最大の博物館といえる。
自然史博物館の役割は、展示物を公開するだけではない。世界中に研究スタッフを派遣し、多くの調査、研究活動が進められている。年々増えるコレクションはこれらの研究員が集めたものや寄付で購入されたもの、寄贈されたもので、公開されている展示物は彼らの研究の成果でもある。これをプロの学者が見学にやってくるというのだから、その質の高さをうかがうことができるだろう。2018年に限っていえば、研究員たちは世界に赴き800を超える学術出版物を発表し、新たに52類、309種の新しい生きものを発見した。近年は体験型の展示が増えているのも特徴で、子供向けにデモンストレーションも頻繁に行っている。これも幅広い分野のスタッフによる熱心な研究のたまものだ。年間500万人が訪れるスミソニアン協会屈指の人気博物館というのにも、きっと納得がいくだろう。