マックヘンリー要塞

更新日
2023年7月4日
公開日
2023年7月4日
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インナーハーバーの南東、パタプスコ川Patapsco Riverに少し飛び出た半島に、アメリカにとって重要なマックヘンリー要塞がある。上空から見ると星の形をした緑の要塞は、アメリカ国歌National Anthem『星条旗The Star-Spangled Banner』の発祥の地でもある。
要塞の完成は1776年。1812年から始まった米英戦争中、イギリス軍との熾烈な戦いが繰り広げられたのが1814年9月13日のことだった。イギリス軍の無数の砲弾を浴びたものの、難攻不落のマックヘンリー要塞の被害は微々たるもので、25時間にも及ぶ戦いを終えたあとも、要塞に立つ新国家のシンボルともいえる星条旗は力強くはためいていた。この平然と風になびく星条旗を見たジョージタウンに住む弁護士フランシス・スコット・キーFrancis Scott Keyが感激し、『星条旗』の詩を詠んだというわけだ。その後この詩にメロディが付けられ、1931年にアメリカ国歌となった。
現在、要塞になびく旗は9m×12.6mのレプリカ(複製)で、星の数は15個。これは当時の合衆国の州の数を表している。パビリオンで1時間おきに放映される、1814年9月13日のイギリス軍との戦いを描いた10分のフィルムが好評だ。

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