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港町として繁栄してきたボルチモアの歴史やアメリカ戦史を彩ってきた4つの艦船と灯台が見学できる。
ピア3に建つえんじ色の円形の建物は1856年に建設された灯台Seven Foot Knoll Lighthouse。もともとボルチモア港の入口、パタプスコ川の浅瀬に建っていた。
沿岸警備隊のカッター号U.S.Coast Guard Cutterは、1941年12月7日(アメリカ時間)の真珠湾攻撃に遭遇した監視船。沖縄戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争時でも活躍した船で、ダイニングやキッチン、船員のドミトリーなどを見学できる。1936年の就航時はトーニーTaneyと呼ばれ、1986年に退役した後1988年に国の歴史的建造物に指定された。
怒ったサメのイラストは、潜水艦トースク号U.S. Submarine Torsk。1945年8月の終戦直前、太平洋で日本の海防艦2隻を撃沈し、1968年に引退するまで1万1884回の潜水という驚異的な数字を記録した。内部の魚雷の発射口、ディーゼルエンジン室からは乗組員の過酷な勤務状態が伝わってくる。
チェサピーク号U.S. Lightship #116“Chesapeake”は約30年間チェサピーク湾の安全に貢献した灯台船。ハリケーンマストの先から1000ワットの光を放った。
姿も美しいコンステレーション号U.S.S. Constellationは、アメリカ海軍第1号のフリゲート艦で、南北戦争前の1854年に造られたもの。当初は地中海艦隊に属していたが、1859〜61年は西アフリカからの奴隷運搬船を監視した。南北戦争後は1878年開催のパリ万博の際に展示品を運搬するなど、友好のために航行。退役後、1963年に国の歴史的建造物に指定され、ボルチモアにやってきたのは1968年。大がかりな修復が行われ、1999年より現在の姿で一般公開されるようになった。大砲デッキ、乗組員の寝室、船長の個室などが見られるほか、帆揚のデモンストレーションも行われる。