ワシントン・ナショナル交響楽団

更新日
2023年7月4日
公開日
2023年7月4日
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ナショナル交響楽団は、独立記念日や大統領就任式、DCの公式行事などで活躍する、アメリカ人にとってはなじみのある交響楽団だ。2020年で90回目のシーズンを迎えた、全米でも実力のあるオーケストラとして知られている。その創立は1931年、初代音楽監督にはチェリストでもあったハンス・キンドラーが就任。キンドラーの影響から当初楽団は現代音楽の演奏で知られるようになった。彼の退任後、アシスタントでもあったハワード・ミッチェルが20年の長期にわたり音楽監督を務めた。1970年に就任したアンタル・ドラティの時代から楽団は活動の幅を海外にも広げ、国際的にも知名度が上がるようになった。1977年からはムスティラフ・ロストロポービッチが就いたが、彼はソ連から亡命していたチェリスト。当時のカーター大統領のはからいで、DCを本拠地とするナショナル交響楽団の音楽監督に就いたのではないかともいわれた。また、ロストロポービッチの精力的な活動のおかげで、ナショナル交響楽団の名前が日本のクラシックファンにも広まっていったことも事実。1994〜2008年の間音楽監督を務めたロスアンゼルス生まれのレナード・スラトキンは、今までに60回以上グラミー賞にノミネートされてきた実力の持ち主。2017年から契約延長により2026年のシーズンまでイタリア人ジャナンドレア・ノセダGianandrea Nosedaが音楽監督に就任する。

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