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湖畔にたたずむ小さな石造りの教会は、1935年にヨーロッパからの開拓民らが周辺の石を集めて建てたもの。最初はゴシック様式で設計されたが、レイク・テカポの風景にマッチするようによりシンプル、かつ素材の持ち味を生かすようなデザインに変更されて造られた。周囲の岩の間からはマタゴウリやタソックといった自生植物が顔をのぞかせている。
この教会の最大の特徴は、祭壇の向こうに大きな窓があり、ガラス越しにレイク・テカポとサザンアルプスが織りなす風景を眺められることだ。大自然が造り上げた絵画のような光景は、しみじみと美しい。
教会のすぐそばには牧羊犬の像が立っている。これは、開拓時代の放牧地で柵のない境界線(バウンダリーBoundary)を守った犬たちの働きをたたえて、1968年に作られたものだ。