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標高3724m、ニュージーランドの最高峰がアオラキ/マウント・クックだ。アオラキとはマオリ語で“雲を突き抜ける山”を意味しており、一般的に英語名のマウント・クックと併記される。この山を中心に標高3000mを超える19のピークと、谷間を埋める数多くの氷河によって形成されるサザンアルプス山脈は、まさに“南半球のアルプス”の名にふさわしい。とはいえ、年平均降水量4000mm、降水日数149日という不安定な気象のため、マウント・クックの勇姿をはっきりと見られるかどうかは運次第。それだけに、待ち望んだ晴天の日に見上げる白くそそり立ったピークは感動的だ。 700km2を超える面積のアオラキ/マウント・クック国立公園は、南へ連なるウエストランド、マウント・アスパイアリング、フィヨルドランドの3つの国立公園とともに、“テ・ワヒポウナムTe Wahipounamu”としてユネスコの世界遺産に登録されている。
アオラキ/マウント・クック国立公園の歩き方
観光の拠点となるのはアオラキ/マウント・クック・ビレッジ。ここにDOCアオラキ/マウント・クック国立公園ビジターセンターAoraki/Mount Cook National Park Visitor Centreや、ハーミテージをはじめとした宿泊施設、レストランが点在する。ビジターセンターではウオーキングコースなどの情報を提供するほか、周辺の地理や歴史、動植物に関する展示が充実しているので、ぜひ散策前に立ち寄りたい。ビレッジ内に一般向けの商店などはなく、ハーミテージに食品・雑貨類を扱う売店がある程度。トラックを歩く予定があるなら、あらかじめ必要な持ち物や行動食は用意しておいたほうが無難だ。ビレッジ内の交通は徒歩、または車となる。