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ターコイズブルーに輝くショットオーバー川Shotover River沿いに、壮大な景観が広がるのがスキッパーズ・キャニオン。大自然に驚異と畏敬の念を抱かずにはいられないこの大渓谷は、氷河期に押し寄せたワカティプ氷河によって、何百万年という年月をかけて浸食された地層が地表に露出してできあがったものだ。
南島のほかのいくつかの町と同様にこの土地にもゴールドラッシュの波が訪れたのは1862年。ふたりのマオリがショットオーバー川に流された飼い犬を助けようとしたとき、思いがけず金を発見。その後、4000人以上の人々が金を求めてこの地へ入り、1863年までには商店やパブ、学校、裁判所といった施設が次々とできていった。現在もその跡が各スポットに残されている。
スキッパーズ・キャニオンは4WD以外の車での通行は難しく、レンタカーの使用も制限されているので、ツアーを利用するのがおすすめだ。渓谷の入口付近にある、ふたつの切り立った岩の間を通るヘルズ&ヘブンズ・ゲートHells & Heavens Gateや、曲げたひじのように切り立った崖から渓谷を見晴らすデビルス・エルボーDevil’s Elbow、標高1748mのベン・ローモンドを含め一帯を見渡すことができるマオリ・ポイント・サドル・ルックアウトMaori Point Saddle Lookoutなどの渓谷スポットのほか、随所に見られるパブやホテルの跡、修復された学校など、かつての歴史を物語る見どころも興味深い。
4WDで見どころを回るツアー、ヘリハイクやジェットボートと組み合わせたツアー、歩いて金鉱跡を巡るツアーなどがある。