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オアマルの南約40kmにあるモエラキと呼ばれる海岸地帯には、直径1m以上、重さ2トンほどの奇妙な球形の岩がゴロゴロ転がっている。マオリの伝説では「沖に沈んだカヌーから流れ着いた食料の籠」と語られるこの巨岩は、自然界の化学作用によってできたものだ。海底に沈殿する化石や骨のかけらなどに、海中の鉱物の結晶が均等に付着して凝固。それが約6000万年も続き現在の大きさにまで生成された。かつて海底であったこの場所の地形が変わり、姿を現したのだという。 またモエラキ・ボルダーの南に位置するモエラキ半島には、1878年に建てられた歴史的な灯台があり、灯台周辺は「カティキ・ポイント・ヒストリック・リザーブ」として保護されている。このエリアにはイエロー・アイド・ペンギンやニュージーランド・ファーシールも生息しているので観察してみよう。さらに、モエラキ半島にはニュージーランドの著名な料理研究家、フルー・サリバンの人気レストラン「フルーズ・プレイス」もある。