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南島の西海岸の中ほどにあるウエストランド/タイ・ポウティニ国立公園は、国内最高峰アオラキ/マウント・クックの西側が急激に海に落ち込む所である。温暖なこの国にあって、海岸線から直線距離でわずか10km余りしか離れていないのに、氷河を抱いたダイナミックな山岳風景が展開する変化の大きさには驚くばかりだ。最大の見どころは、何といってもフランツ・ジョセフ、フォックスのふたつの氷河。アオラキ/マウント・クック国立公園周辺に140近く残る氷河のなかでもこのふたつはアクセスが容易で、誰もが手軽に氷河観光を楽しめる魅力的な場所。ヘリコプターや小型飛行機でのフライト、あるいは氷河上を歩くアクティビティを、ぜひ体験したい。
ウエストランド/タイ・ポウティニ国立公園の歩き方
ウエストランド/タイ・ポウティニ国立公園では、フランツ・ジョセフ氷河、フォックス氷河のふたつが一般観光客にもアクセス可能で人気が高い。それぞれ最寄りの集落(ビレッジ)が、氷河と同じ名で呼ばれており、どちらのビレッジにも、宿泊施設、アクティビティ会社など観光の機能が揃っている。規模としてはフランツ・ジョセフ氷河ビレッジのほうがフォックス氷河よりもやや大きく、DOCのビジターセンターもこちらにある。フォックス氷河ビレッジはこぢんまりとしているものの機能に遜色はなく、行われるアクティビティの内容もまったく同じだ。
ハイライトはヘリコプターや小型飛行機での遊覧飛行。フライトには氷河上の雪原に着陸するものと、氷河上空を飛ぶだけのものがある。いずれのフライトも頻繁に行われるが、最低2〜4人が集まらないと催行しない。また悪天候でフライトできないこともしばしばある。逆に悪天候が続いたあとの晴れの日は観光客が集中し、早々に全便満席ということも。天気予報を確認して、到着前に予約しておくほうがいい。
またヘリハイクと呼ばれるトリップは、ヘリコプターからの景観を楽しんだあとに氷河に着陸し、そこからガイドとともに氷河の上を歩いて回るもの。遊覧飛行と氷河ウオーク、ふたつの要素が楽しめて非常に人気の高いアクティビティだ。あるいはヘリコプターを使わずに、ガイドとともに氷河の末端部近くまで歩くウオークツアーもある。氷河上部に比べれば景観の規模はやや劣るが、手軽に氷河の景色を楽しむことができる。